摂食障害と向き合う人たちの苦悩

1.摂食障害になってしまう原因とは?

こころの病気と言われる病気に悩む人は多いですが、摂食障害も深刻な症状のひとつです。
食事を拒否する拒食症は良く知られている存在ですが、逆に過食に走ってしまう人も少なくありません。

そして、こうした症状は自分の意志で改善することは難しく、悪化すると体重が極端に減少する、食べたくても食べられないなど健康に悪い影響も出てきます。

改善のためにはその原因も知っておく必要があります。
特に若い女性に多い症状ですが、発症するきっかけのひとつにダイエットがあります。

若い世代はおしゃれや美容に高い関心を持つことが多く、モデルのような理想のスタイルを得るためにダイエットに励む人も多いものです。
ダイエットでは運動による引き締めも効果的ですが、体重を落とすためには食事制限は欠かすことができません。

食事の量を減らすと体重は落ちていきますが、体重を減らすことに固執するあまり、極端な食事制限や絶食を行い、危険なレベルまで体重を落としてしまうこともあります。

食事の量を戻せば体重は戻るイメージもありますが、極端に痩せてしまった人や長期に無理な食事制限をしていた人にいきなり多くの量を食べさせることは体への負担も少なくありません。

2.どれだけ痩せても自分は太っていると感じてしまう

そして、周囲から見れば極端に痩せているに関わらず、本人には自覚がないことも少なくありません。
体重が激減し、見た目にも不健康になっていることが理解できず、まだ自分は太っていると感じている人もいます。

美しさへの憧れが極端な方向に行ってしまうこともありますが、拒食症になりやすい人は家族や家庭環境に問題を抱えていたり、ストレスへの対処がうまくできないなど複雑な要素が絡んでいることもあります。

食事を摂ることを拒否する拒食症の反対に、過剰な量を食べてしまう過食症で悩む人も多いものです。
これは何等かのストレスを抱えていて、それを紛らわすために過食を繰り返すという症状です。

多くの量を食べると太ることにつながりますが、過食症の人は太ることを恐れて、食べたあとに、喉に指を突っ込むなどして吐いてしまうことも少なくありません。

多くの量を食べてもすぐに吐いてしまう場合は体重も増えないので周囲も過食症になっていることに気付かない、発見が遅れてしまうことも珍しくありません。

3.過食嘔吐を繰り返しているとどうなるのか?

過食はストレスがきっかけすること多く、対人関係や家庭環境、男女関係などその要素は実に様々です。
過食嘔吐を繰り返していると、食事をしたくても受けつけなくなってしまう場合もありますし、長期に続くと腎臓や肝臓など命に関わる病気になってしまう可能性もあります。

過食や拒食がしてはいけないことだと気づきながらも、止めることができないのもこれらの病気のつらいところです。
本人の努力だけでは改善が難しいことが多いですが、治療で良い改善が得られる場合もあります。

悪化するとそれだけ回復には時間が掛かりますので、初期の段階で気づくこと、早めに治療を受けることが大事です。

4.摂食障害は心理療法で治療するのが一般的

摂食障害の治療がどのように行われるのかも知っておきたいですが、体重へのこだわりや、間違った自己評価を改善するための心理療法が行われることが多くなっています。

拒食症の場合は治療で体重を増えることを恐れる傾向にありますので、心理的なアプローチも大切です。
そして体の状態に合わせて薬による治療や食事の指導なども行われます。

軽度であれば通院で治療を受けられることが多いですが、極端に体重が落ちている、全く食べられないなど緊急を要する場合は入院で集中的な治療が行われることもあります。

治療の結果はすぐに出るわけではありませんので、根気よく取り組むことも大切です。
そして病気の原因となっている家庭環境の悪さやストレスの原因を取り除くことも改善に役立ちます。